タニラーおじいさんは、とてもうれしく思いました。

2024.01.28

おじいさんは、自分のDIYで作った多肉ショップ「Succulent-Garden」で、毎日多肉植物たちと過ごすことが何よりの楽しみでした。ショップの中には、彼が心を込めて育てた多彩な多肉植物が並び、その風景はまるで小さな楽園のようでした。

ある日、遠くの大阪から山田さん夫婦が、おじいさんのショップを訪れてくれると聞きました。おじいさんはとても嬉しく思い、その日を楽しみに待ちました。

待ちに待った週末、おじいさんはショップの棚を整え、植物たちに水をやりながら、来客を迎える準備を進めました。心を込めて手作りした看板が風に揺れ、それを見上げると、ショップに訪れるであろうお客様たちの笑顔が思い浮かびました。

そして、その日がやってきました。車が駐車場に停まり、山田さん夫婦がショップに入ってきました。おじいさんは、笑顔で迎え入れました。

「いらっしゃいませ。どちらからお越しですか?」とおじいさんが挨拶しました。

山田さんが「大阪から来ました」と答えると、おじいさんは更に嬉しそうになりました。「インターネットで知ってくださったんですね。ありがとうございます。」

おじいさんは、お客様に自分の育てた多肉植物を案内し、その一つ一つに込めた思いを分かち合いました。山田さんは特にエケベリアの「ミッドナイトローズ」に興味津々で、それについて詳しく教えてくれました。

「これは、南アフリカ原産のミッドナイトローズと言います。深紅の葉が美しいんですよ。」おじいさんは優雅に説明しました。

山田さんがその植物を購入することに決めると、おじいさんは嬉しそうに袋に詰めて手渡しました。「ありがとうございます。他にも気になるものがありましたら、どうぞご覧ください。」

ショップを見学する間、おじいさんは植物たちの育て方や楽しみ方について山田さん夫婦に伝え、質問にも快く答えました。山田さん夫婦はおじいさんの情熱に触れ、自分たちも愛おしい多肉植物に囲まれて幸せな気持ちになりました。

最後に、山田さん夫婦がショップを後にする際には、「またのお越しをお待ちしています。どうぞお気をつけてお帰りください」とおじいさんが笑顔で送り出しました。

おじいさんは、この日の出来事を心に刻み、感謝の気持ちで一杯になりました。自分の小さなショップが遠方からのお客様に喜んでいただけることが、何よりの励みであることを実感しました。そして、ますます多肉植物との日々が愛おしく思え、これからもショップを続けていこうと決意しました。

ショップの扉が閉まると同時に、おじいさんは一つの幸せな日が終わったことに満足感を覚え、また新たな出会いや冒険を楽しみに笑顔で夜を迎えたのでした。

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